英国王室御用達!ロイヤルワラント認定のジュエリーブランド9選


「ロイヤル・ワラント」認定のジュエリー・ブランドとは、英王室から御用達として任命を受けた、名誉ある宝飾店のことです。

これらの宝飾店では、英王室からの依頼により、ティアラや婚約指輪などの他、王室の特別なイベントのための特別なジュエリーを製作しています。

世界的に誇れる宝飾品を生み出した王室御用達ジュエラーとは、どのようなブランドなのでしょうか。

こちらでは、現在王室御用達に任命されている宝飾店9社をご紹介していきます。


アスプレイ(Asprey)


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アスプレイは、1781年に創業した英国の老舗高級ブランドです。

1862年にヴィクトリア女王が王室御用達に認定され、1889年にはエドワード7世から2度目の任命を受けます。1982年にはチャールズ皇太子により、再度王室御用達に認定されました。

アスプレイが制作したエメラルドカットのアクアマリン・リングは、生前のダイアナ妃が愛用していました。

メーガン妃はヘンリー王子とのロイヤルウェディングの後、披露宴へ向かう際にこの指輪を着用していました。

イギリスのジュエリーブランド「アスプレイ」とは?

ベニー(Benny)


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ベニーは、主に王室や個人の顧客向けに作品を製作しているブランドです。エナメル技術を得意とする、銀細工師のサイモン・ベニー氏が経営しています。

サイモン氏の父親は、戦後の英国シルバーウェアに革命を起こしたジェラルド・ベニー氏という人物でした。

現在も英ウィルトシャー州にある小さなアトリエで、父から受け継いだ銀細工の技術と得意のエナメルによる、独特で優美な作品を製作しています。

ベニーは50年以上も前に王室御用達に認定され、その後も4回の認定を受け続けています。

現在は2人の宝飾職人を採用し、ロンドンにショールームもオープンしました。

カルティエ(Cartier)



1847年にパリで設立し、世界16か国の王室御用達として知られる、伝統ある宝飾ブランドです。

1902年にロンドンのバーリントン・ストリートに支店をオープンし、1904年に英国王エドワード7世から王室御用達として認定されました。

カルティエは英王室をはじめ世界各国の王室御用達として、多くのロイヤルジュエリーを製作してきました。

そのため、エドワード7世はカルティエを「王たちの宝石商、宝石商の王様」と称えたほどです。

キャサリン妃はウィリアム王子とのロイヤルウェディングで、カルティエ製のヘイロー・ティアラを着用しました。

ガラード(Garrard)



1722年にロンドンで創業した、歴史の長い宝飾店です。

開店当初から顧客である王侯貴族のために宝飾品や高級品を製作しており、1843年にはヴィクトリア女王により、英国初の王室御用達ジュエラーとして認定されます。

ガラードはカリナン・ダイヤモンドを始め、メアリー王妃(メアリー・オブ・テック)やエリザベス女王の王冠など、数々のロイヤルジュエリーを製作したことで知られています。

有名なダイヤモンド『コ・イ・ヌール』の再カットも担当しました。

1840年に執り行われたロイヤルウェディングでは、花婿であるアルバート公が、ガラード製によるサファイアのクラスター・ブローチを花嫁のヴィクトリア女王に贈りました。(上のポートレートで着用しているもの)

この後、ガラードの高品質サファイアと独自のクラスターセッティングは、ブランドを象徴するデザインとして定着しています。

ハミルトン(Hamilton & Inches)


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1866年に、スコットランドのエディンバラで創業した宝飾店です。ジュエリーの他、時計やシルバーウェアなどの高級品をデザイン製作しています。

王室御用達に認定されたのは、今から120年以上も前のことでした。

当時はスコットランド王室の宮殿において、時計類の製作者に任命されました。

その後エリザベス女王により、銀細工と時計製作者としての任務を受けたそうです。

マッピン&ウエッブ(Mappin & Webb)

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1775年に現在の銀商業の中心地シェフィールド地方で、シルバーの工房として創業したブランドです。

1860年にロンドンに進出し、独自のシルバーウェア(銀製品)を製作販売し始めました。

当時の顧客には、マリー・アントワネットやモナコ王妃のグレース・ケリー、ロシア皇后など英国外の王族までもが名を連ねていたといいます。

1887年にはヴィクトリア女王の即位50年記念のネックレスを製作し、1897年に王室御用達の任命を受けました。

この他、毎年英王室が主催する競馬の祭典「ロイヤルアスコット」のトロフィーを製作することでも知られています。


ウォルツスキー(Wartski)


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1865年に北ウェールズ地方で創業した、アンティークディーラーです。高級宝飾品やファベルジェの作品、シルバーウェアや装飾品などのアンティークを扱うことで知られています。

当時の顧客にはエドワード7世をはじめ、英国の王侯貴族やジャクリーン・ケネディ、ビング・クロスビーなどが名を連ねていました。

1911年にロンドン支店をオープンし、その後エリザベス女王とチャールズ皇太子から王室御用達の認定を受けました。

2005年にはチャールズ皇太子とカミラ夫人の結婚指輪を製作し、2011年にはウィリアム王子とキャサリン妃の結婚指輪を製作しました。

2014年には幻と言われたファベルジェの3個目のイースターエッグを112年ぶりに公開し、世界中を驚かせました。

ウィリアム&サン(William & Son)

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1999年、アスプレイ家の7代目であるウイリアム・アスプレイが設立したブランドです。ジュエリー・時計から革製品やホームウエアなどを、高い職人技術で製作販売しています。

2009年にエリザベス女王から王室御用達の認定を受けました。

ロンドンのメイフェア地区にあるブティック内には、オーダーメイドのジュエリー受注用に『宝石バー』を備えています。

ずらりと並んだルースの中から気に入った宝石を選び、オリジナルのジュエリーを製作してもらえるそうです。

クリーヴ(Cleave)


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英国をはじめ、世界40ヵ国の王室や国家、軍隊のために勲章や宝飾品を製作する、王室御用達ジュエラーです。

伝統的なデザインと技術を駆使した作品は、すべて熟錬職人が手作りしています。

王位を象徴する『レガリア』を製作することでも知られています。

2018年にはヘンリー王子からの依頼で、ダイアナ妃が所有した2石のダイヤモンドを使用した、メーガン妃への婚約指輪を完成しました。

まとめ

イギリス王室御用達ジュエラーに任命されている宝飾店9社をご紹介しました。

どのブランドも格式高く歴史ある宝飾店ばかりです。

王室メンバーが公務の際などに着用することもあるので、写真などを見る機会があればぜひ確認してみてくださいね。