毎日、仕事や家事に追われていると、ふと心が曇ってしまう瞬間、ありませんか?
「なんだか、うまくいかないな…」
「もう、頑張れないかもしれない…」
そんな風に、心がポキッと折れそうになる日、誰にでもあるのではないでしょうか。
実は私にも、過去にそのような日々がありました。
そして、どん底に陥っていた私を救ってくれたのが、お気に入りの宝石だったのです。
今回は、私が大好きな宝石「アクアマリン」のジュエリーに、そっと心を救われた体験談をお伝えしたいと思います。
プレッシャーで押しつぶされそうだったあの日
それは、仕事で新しいプロジェクトのリーダーを任され、数週間が経った頃のこと。期待と同時に、経験したことのないプレッシャーがずっしりと肩にのしかかっていたのです。
次々と発生するトラブル、思うように進まないスケジュール、そして人間関係の些細なすれ違い…。
ポジティブな気持ちでスタートしたはずなのに、気づけば心はすっかり曇り空。夜もなかなか寝付けず、朝を迎えるのが憂鬱でした。
その日も、大きなミスが発覚し、私はすっかり自信を失っていました。家に帰っても、仕事のことが頭から離れず、ため息ばかり。
「私には、リーダーなんて無理だったんだ…」
そんな弱音がこぼれ落ちたとき、ふと、ドレッサーの片隅にある小さなジュエリーボックスが目に入りました。
海の雫がくれた、穏やかな時間
なんとなく手に取り、蓋を開けると、そこには数年前に自分へのご褒美で買った、アクアマリンのネックレスが静かに収まっていました。
繊細なチェーンの先で、淡く澄んだ水色の石が、部屋の明かりを反射して優しくきらめいています。
「そういえば、最近つけていなかったな…」
私はそのネックレスを手に取り、手のひらに乗せてみました。ひんやりとした石の感触が、火照った心に心地よく染み渡ります。
じっと見つめていると、その透き通るような水色は、まるで南国の穏やかな海の色そのもの。キラキラと揺れる光は、水面に反射する太陽の光のようでした。
その瞬間、私の心の中に、さざ波がすーっと引いていくような、不思議な静けさが訪れたのです。
あれだけ頭の中を占領していた仕事の悩みや焦りが、まるで遠くのことのように感じられました。
アクアマリンの澄んだ輝きを見つめているうちに、荒れていた心の波が、少しずつ、少しずつ凪いでいくのがわかりました。
「大丈夫」と語りかけてくれるお守り
アクアマリンは、ラテン語の「水(Aqua)」と「海(Marinus)」が語源で、「海の精の宝物」とも呼ばれているそうです。船乗りたちのお守りとして、航海の安全と豊漁を願って大切にされてきたといいます。
その言い伝えを思い出しながら、私はネックレスをそっと首にかけました。
冷たい石が肌に触れると、心がシャンとするような感覚。鏡に映る自分の胸元で、アクアマリンが控えめに、でも確かに輝いています。
それはまるで、「大丈夫、あなたならこの荒波も乗り越えられるよ」と、静かに語りかけてくれているようでした。
特別な力が宿っているとか、そういうスピリチュアルな話ではないのかもしれません。
私はパワーストーン的な理由ではなく、ただ色が好きだからと、アクアマリンのネックレスを購入したのです。
でも、この美しい宝石が、何億年という長い時間をかけて地球の奥深くで育まれてきたという事実に思いを馳せると、自分の悩みなんてちっぽけなものだと思えてきました。
不思議とその夜は、久しぶりにぐっすりと眠ることができたのです。
私にとっての「心の処方箋」
翌朝、私はお守りのようにアクアマリンのネックレスをつけて出勤しました。胸元でかすかに揺れる小さな青い光が、私に冷静さと落ち着きを与えてくれます。
もちろん、昨日までの問題がすべて解決したわけではありません。でも、私の心は確かに変わっていました。パニックにならず、一つひとつの課題に落ち着いて向き合うことができるようになっていたのです。
あの日以来、このアクアマリンのネックレスは、私にとって単なるアクセサリーではなく、心を整えるためのお守りであり、「心の処方箋」のような存在になりました。
心が疲れたとき、自信をなくしたとき。私はそっとこの海の雫に触れるようにしています。すると、あの日のように、心がすーっと凪いでいくのを感じるのです。
もしあなたが今、少しだけ心が疲れているなら、お気に入りのジュエリーを手に取ってみてはいかがでしょうか。
それは、誕生日にもらった指輪かもしれないし、自分で初めて買ったピアスかもしれませんね。
きっとその輝きは、あなたが思っている以上に、あなたの心に優しく寄り添ってくれるはずです♪
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