スワロフスキーが、2025年のウィーン・オペラ座舞踏会で社交界デビューする若い女性たちのために制作した、新たなティアラを発表しました。
今年で創業130周年を迎えるスワロフスキーがデザインしたのは、ブランドの歴史を象徴するもの。
さらに今回は初めてとなる、女性たちをエスコートする若い男性たちのためのヘアピンセットが追加されました。
画像出展元:SWAROVSKI/Instagram
スワロフスキーのティアラで舞踏会に
出展元:SWAROVSKI/Instagram
オーストリアのチロル州で1895年、ガラス職人のダニエル・スワロフスキー氏が設立した、クリスタルガラス製造会社の「スワロフスキー(Swarovski)」。

美しい輝きを放つスワロフスキー社のクリスタルガラスは、フランスのベルサイユ宮殿やオペラ劇場のシャンデリアに使用されたほか、ジュエリーやアクセサリーとして世界中の人々を魅了してきました。
1956年からは、オーストリアで開催される伝統的なウィーン・オペラ座舞踏会のデビュタントのためのティアラを制作しています。
ウィーン舞踏会のデビュタントとは
舞踏会に出場する若いカップルたち
出展元:SWAROVSKI/Instagram
デビュタントとはもともと、初めて社交界にデビューする上流階級の若い子女のことを意味するものです。18世紀の英国ではデビュタント・ボールと呼ばれる舞踏会が開催され、名家の令嬢が一人前のレディとして紹介されました。
しかし現在のウィーン・オペラ座舞踏会では、若い男女のカップルが「デビュタント」と呼ばれ、オープニングセレモニーでダンスを披露します。
ワルツが踊れる男女であれば誰でも応募できて、オーディションに合格したカップルが舞踏会に出場します。
ドレスコードは女性が白い舞踏会ドレスとオペラグローブ、男性は黒い燕尾服と白い手袋を着用すること。
そして女性たちは全員、毎年スワロフスキーがデビュタントのためにデザインした、特別なティアラを装います。
2025年のティアラを発表
2025年のデビュタントのティアラ
@Swarovski
スワロフスキーは2025年で創業130年を迎えることを記念し、今年のデビュタントのティアラには、同社の歴史を象徴するデザインが取り入られました。
ティアラは、スワロフスキーのグローバル・グローバル・ディレクター、ジョバンナ・エンゲルバート氏によるもの。
ブランドを象徴する白鳥と「ハイパーボラー」コレクションから着想を得たもので、無限を意味するループと羽根のシルエットをモチーフとしています。
センターに配されたクリスタルが美しく輝き、デビュタントとなる女性たちにとって、歴史的な夜を彩ります。
エスコートする男性のためのタイピンセットが初登場
燕尾服姿でエスコートする男性たち
出展元:SWAROVSKI/Instagram
そして今年初めて加わったのが、デビュタントをエスコートする男性たちが着用するタイピンセットです。
ティアラと統一感のあるデザインで、初めての舞踏会となる144組のデビュタントのカップルを華やかに引き立てることになります。
2025年のウィーン・オペラ座舞踏会は、現地時間2月27日にウィーン国立歌劇場で開催される予定です。
「現代のデビュタントの個性を表現」とエンゲルバート氏
ジョバンナ・エンゲルバート氏
出展元:GIO/Instagram
ティアラとタイピンセットをデザインしたエンゲルバート氏は、作品に込められた思いについて、このように述べています。
「130周年を記念して、スワロフスキーの文化遺産を讃えると同時に、現代のデビュタントの個性を表現するデザインを作りたいと思いました。」
そして「無限を表すループと羽根のような曲線、優雅に動くセンターのストーンは、タイムレスなロマンスと優美さの象徴です」と述べ、こう付け加えました。
「この夜の魔法のような雰囲気を反映し、デビュタントとそのパートナーに喜びとインスピレーションをもたらすことを願っています。」
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