2019年12月11日、イギリスのバッキンガム宮殿で行われた外交団のレセプションで、エリザベス女王がウラジミールティアラとエメラルドのネックレスを着用しました。
毎年12月初頭に開催する恒例のレセプションは、国外の王室メンバーや外交官、政府関係者など1000名以上が来訪。イギリス王室の主要なイベントとして知られています。
エリザベス女王のお気に入りティアラ
This work includes the hosting of State Visits and The Queen’s regular audiences with Ambassadors and High Commissioners.— The Royal Family (@RoyalFamily) 11 December 2019
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世界各国からVIPが集まる、年に一度の外交団レセプション。男性は白い蝶ネクタイを着用して正装するというドレスコードが定められています。
この日各国のVIPを迎えたエリザベス女王は、専属デザイナーのアンジェラ・ケリーが製作したステート・ガウンを着用。刺繍が施された白いドレスと白い手袋に、銀色の靴とバッグを合わせていました。
そして、この日女王が選んだジュエリーが、有名なエメラルドの「ウラジミールティアラ」とネックレスです。
エメラルドのネックレスは、これまでに公の場で見られたことが無いのでは?と噂されるもの。エメラルドカットとカボションのエメラルドをたっぷりとドロップした、とても豪華なデザインです。
エリザベス女王は、エメラルドのウラジミールティアラが大変お気に入りの様子で、これまでにも公の場で着用する姿が何度も目撃されています。
今回着用したウラジミールティアラは、エリザベス女王の祖母であるメアリー女王から受け継いだものでした。
元々はロシアのマリア大公妃が所有したもので、1900年代初頭に勃発したロシア革命の混乱の末、イギリス王室のメアリー女王が買い取ったのです。
ウラジミールティアラについての詳しいストーリーは、こちらでどうぞ↓
ロシアからイギリス王室へ。エメラルドのウラジミールティアラの歴史とは?
メーガン妃は着用できなかった!?
Tonight The Queen and Members of The Royal Family welcomed the world's ambassadors to #BuckinghamPalace at the annual Diplomatic Reception. pic.twitter.com/uAejRH6qwb— The Royal Family (@RoyalFamily) 11 December 2019
エリザベス女王が大変気に入っているという、祖母メアリー女王から受け継いだウラジミールティアラ。ダイアナ妃は生前このティアラを引き継ぎ、さまざまな席で着用していました。
しかし、ウラジミールティアラは、メーガン妃がハリー王子とのロイヤルウエディングで着用する許可が下りなかったといいます。
ロシアで製作され、ロンドンで新しいデザインに生まれ変わったウラジミールティアラですが、現在は連なるサークルシェイプから10個のドロップしたエメラルドが揺れる、大変豪華なティアラとしてエリザベス女王の頭上で輝いています。
王室メンバーも豪華なティアラ を着用
《キャサリン妃のラヴァーズ・ノット・ティアラ》
この日行われたレセプションでは、エリザベス女王のほかの英国王室メンバーたちも、王室に伝わる素晴らしいティアラを装い、世界各国からの来賓を迎えました。
キャサリン妃は、ハウスオブガラードが1913年に製作した、「ラヴァーズ・ノット・ティアラ」を着用しました。
ダイヤモンドとパールを配した、とても美しいティアラです。
Her Royal Highness The Duchess of Cambridge wore the Lover's Knot tiara, crafted by the House in 1913, as she attened the Queen's annual Diplomatic Reception at Buckingham Palace last night. The tiara is set with diamonds and pearls, and is the inspirati… https://t.co/f0Idv84u1w pic.twitter.com/rTlQ1QXUbV— House of Garrard (@GarrardLondon) 12 December 2019
《カミラ夫人のグレヴィール・ティアラ》
カミラ夫人は、1921年にブシュロンが製作した「グレヴィール・ティアラ」を着用しました。
プラチナにダイヤモンドを配した豪華なティアラは、通称「ブシュロンのハニーコム(蜂の巣)ティアラ」としても知られています。
Camilla sparkled in major diamonds and pearls for the annual Diplomatic Reception https://t.co/Fsr5ahmk4D pic.twitter.com/hKC2M9SfCk— The Court Jeweller (@courtjeweller) 12 December 2019

まとめ
華やかな歴史があり、ロシア革命の戦火をくぐりぬけてイギリス王室にたどり着いたウラジミールティアラ。
今後もエリザベス女王とともに、公の場で輝かしい姿を見せてくれるのが楽しみですね。