出品された宝飾品は、マリー・アントワネットが所有していたパールのイヤリングをはじめとする歴史的な作品たちでした。
オークションは開催前から世界的に大きな話題となり、競売の数か月前からドバイやニューヨーク、ロンドン、シンガポールなどでジュエリーを実際に見学できる展示会が行われました。
ヨーロッパ王朝の華麗な歴史
ブルボン＝パルマ家が所有していたのは、ルイ16世の即位からオーストリア=ハンガリー帝国の滅亡までに渡るヨーロッパの歴史を共にしてきた華麗なジュエリーの数々でした。
今回のオークションでは、ヨーロッパ史における最も重要なひとつである王朝の歴史を垣間見ることができるであろうと、世界中から期待が寄せられていました。
ブルボン=パルマ家はフランス国王ルイ16世や神聖ローマ皇帝など、古くからヨーロッパを支配していた家系の血を引いている王族です。スペインやフランス王家もブルボン=パルマ家の一族。ルイ16世の皇后であったマリー・アントワネットが所有した豪華なジュエリーは、一族によって200年もの間保管されていたのです。
パールの史上最高記録を更新
今回開催されたオークションでの総売り上げは、5352万2875スイスフラン（約60億8千万円）でした。
当日の競売結果から、落札価格のトップ５は以下の通りです。1位となったマリー・アントワネットのペンダントは、パールの最高記録を更新する落札額となりました。
1位 天然パールとダイヤモンドのペンダント（18世紀）
落札価格：約41億円
2位 天然パールとダイヤモンドのネックレス
落札価格：約2億6千万円
3位 ダイヤモンドのブローチ（18世紀中期以降）
落札価格 約2億4千万円
4位 サファイアとルビーとダイヤモンドの金羊毛騎士団のネックバッジ（1820年頃）
落札価格：約1億9200万円
出展元：http://www.sothebys.com/en/auctions/ecatalogue/2018/royal-jewels-bourbon-parma-family-ge1809/lot.90.html
5位 ダイヤモンドとエメラルドの聖霊騎士団のバッジ（1820年頃）
落札価格：約1億8500万円
出展元：http://www.sothebys.com/en/auctions/ecatalogue/2018/royal-jewels-bourbon-parma-family-ge1809/lot.89.html
まとめ
今回出品されたのは、最高品質の宝石と高いクラフトマンシップで製作された豪華なジュエリーたちばかりでした。200年以上経っても美しい姿はそのまま残されており、当時の技術の高さとジュエリーに対する情熱がそのまま伝わってくるようですよね。
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