今回は、ボウイのゆかりの地であるロンドンのへドン・ストリートにあるショップを訪れた詳細をお伝えしていきます!
2022年はボウイの生誕75周年!
デヴィッド・ボウイが2022年1月8日に75回目の誕生日を迎えることを記念して、昨年10月から今年1月下旬までの期間限定で、ロンドンとニューヨークにポップアップストアがオープンしました。
ボウイは69歳の誕生日から2日後の2016年1月10日、がんのために亡くなりました。
ポップアップストアはピカデリーサーカスからリージェントストリートを歩き、左側の角にあるへドン・ストリート(Heddon Street)を入った袋小路の場所にあります。
この日はクリスマス明けだったので、午前11時ごろにもかかわらず、「ロックダウン中?」と思うほど静まり返っていました。
へドン・ストリートに入ると、そこはボウイの世界。
まず最初に「ジギー・グリーン」というレストランが現れます。店内にはボウイをモチーフにしたアートワークや、ボウイを含む歴史的なロックのアルバムジャケットが展示されているそうです。
ボウイの銘板がある場所へ
手前の角を右に曲がると、ボウイがアルバム『ジギースターダスト』のジャケット写真を撮影した場所にたどり着きます。
「K.WEST」の黄色い看板が目印だった、小さな通りですよね。
プラークは2012年3月、「スパンダ―・バレエ」のギタリスト、ゲイリー・ケンプによって初披露されました。
今はレストランになっています。アルバムジャケットで段ボールが積まれていた場所には、植物のプランターが置かれていますね。
まだクリスマスシーズン中なので、レストランやストリートは、クリスマスデコレーションで装飾されていました。
アルバムの写真撮影が行われた1972年の1月の夜とは、すっかり雰囲気が違います。地面が濡れているのが唯一の共通点かな?
限定ストアが登場!
23番地の向かいにあるのが、今回オープンした期間限定ショップです!
ポップアップストアの前では、ボウイが「いらっしゃいませ!」と歓迎してくれてる感じの、写真入り看板が置いてありました。
午前11時の開店後間もなくして入りましたが、 店内には3人連れのグループが1組いただけで、彼らが出て行ったあとは貸し切り状態でした♪
店内にはTシャツ、リュックサック、レコード、CD、雑誌、写真集、定番ボードゲーム「モノポリー」のボウイ版などが販売されており、モニターでは秘蔵映像が流されていました。
ボウイをモチーフにしたジュエリーや、北欧のルーシー・カース(Lucie Kaas)による「こけし」人形もありました。
このブランドはエルトン・ジョンやフレディ・マーキュリーなどをモデルにしたこけし人形も販売しているそうです。
ファンにはたまらない展示物がいっぱい
『ジギースターダスト』のアルバム裏ジャケにある、赤い電話ボックスを再現したものも置いてありました。
オープン当時、ナイル・ロジャースがこの電話ボックスに入ってる姿がニュースで流れました。
中にはボウイのポスターが貼ってあり、電話を掛けるとボウイが話しかけてくれます。
地下室へと続く階段近くの壁には、英ファッションフォトグラファー、ブライアン・ダフィー(Brian Duffy)が撮影した、アイコニックな写真がずらりと展示されていました。素敵すぎる…。
そして店内の一番奥には、ボウイの1979年のシングル『DJ』のMVで使用されたセットが再現されていました!
ここでレコード盤を投げまわしたり、後ろのブラインドをガラガラしてみたり…はしませんでしたけど。
ターンテーブルの周りは、MVのようにシングル盤は積まれておらず、椅子もなしでした。置いてあるアルバムは、ボウイの『ジギースターダスト』と、ルー・リードの『ストリート・ハッスル』のみ。
ターンテーブルの上には、ボウイが表紙の英音楽誌『レコード・ミラー』が置いてありましたが、「小道具のため持ち出し禁止」とのシールが貼られていました。
その背後のスタンドには、ボウイが1967年から1972年までに収録した、12回のBBC Radioセッションのタイトルと曲目が記されています。
その他、ボウイが歌詞を作る際に使用した、「カットアップ」技法を再現したものもありました。
カットアップとは、文章をバラバラにカットし、それらのカードを適当に組み合わせて新たな文章(歌詞)を作っていく方法です。
ここでは、ボードに貼られたテキストを組み合わせて、自分だけの歌詞を完成できるというものでした。
この他にも、トム少佐へのオマージュとして宇宙にいるボウイと通信するものや、 トリビアクイズなどもあって、本当に飽きませんでした。
最後に
ボウイファンにはたまらない魅力が詰まった、ポップアップストアでした。
今回生誕75周年記念ということで、ピクチャーレコードや写真集なども販売されていました。
店内で販売していたアイテムのいくつかは、オンラインショップでも販売しています。日本からもオーダー可能のようですよ♪
