イギリスの丘に描かれたホワイトホース(白馬)の地上絵が見たくて、ついに現地まで行ってきました。
英国内に地上絵はいくつか存在しますが、今回訪れたのは、イングランドのウィルトシャーにあるアルトン・バーンズという村にあるホワイトホースです。
英国にあるホワイトホースの歴史をたどりながら、私が訪れたアルトン・バーンズの地上絵についてお伝えしていきます。
ホワイトホースの地上絵とは
人々によって守られてきた地上絵
英国内には、石灰岩でできた丘などに描かれた地上絵があちこちに存在します。その中でも代表的なのが、巨人や白馬を描いたものです。
最も一般的なのが白馬の地上絵で、古いものは、なんと3000年以上も前に描かれたそうです!
中には消えてしまったものも多いのですが、国内で最も古いのは、オックスフォードシャーのアフィントンにあるホワイトホースとのこと。
丘に描かれた地上絵は、芝生が生えたりして消えてしまいます。そのため、古い地上絵は定期的にメンテナンスをして美しく保存されているのです。
ロンドンから日帰りで
そんな伝説の「ヒルフィギュア」を一度は近くで見てみたい! と思い、出来るだけ近くで行ける場所を探してみました。
そして見つけたのが、ロンドンから車で2時間程の場所にある、ウィルトシャー州のアルトン・バーンズ(Alton Barnes)にあるホワイトホースの地上絵でした。
ウェストベリーの白馬の歴史
今回私が訪れたウェストベリーは、イングランド南西部に位置するウィルトシャー州の農村地帯にある、小さな町です。
コッツウォルズ地方に属しており、丘の上からは美しい丘陵地帯の風景を眺めることが出来ます。
ウィルトシャー州には現在、全部で8個のホワイトホースの地上絵が残されています。
全部を繋げると約145Kmになり、歩いて回ると1週間ほどかかるとのこと。
車で行くなら1日で回れそうですが、近くまで行ってゆっくり…という余裕はないかもしれませんね。
地上絵は大きいものから小さいものまでさまざまで、良く見えるベストな場所を探すのも結構大変なんですよ~。
アルトン・バーンズのホワイトホース
アルトン・バーンズへは車で行ったのですが、地上絵の住所はありません。付近のポストコードを調べて行くと、村の中に入ってしまいました。
村には茅葺(かやぶき)屋根の家があちこちにあります。可愛い~! と見とれていたところ、ふと正面を見ると白馬の地上絵が現れたのです!
アルトン・バーンズ村の丘にあるホワイトホースは、1812年にマナー・ファームのロバート・パイルという人が、ジョン・スローンという画家に依頼して描いてもらったものだそうです。
地上絵の場所に選ばれたのは、ウィルトシャー州の中で最も高い位置であるミルク・ヒルです。高いと言っても、295mの緩やかな高さなんですけどね。
せっかくだから、地上絵の間近に行ってみよう! という事になりました。
しかし近くに駐車場がなかったので、道路で一旦停止して写真を撮ったあと、丘の裏側にある駐車場に入り、そこから丘を登って行きました。
コッツウォルズ地方の風景も堪能
丘では何頭もの牛を放牧していて、大きな牛が草を食べる中を歩いて行きました。
上に登るにつれて風が強い! そしてやっと頂上につき、地上絵の真上に来ました。
ところが、地上絵があまりにも大きすぎて、近くではさっぱり絵の詳細が分かりません。
行ったのは2021年7月で、英国での気候は一番良い時期でした。
丘の上からは360度、素晴らしい眺めを堪能しました。
素敵なパブで一休み
地上絵を見た後には、車で少し走った場所にあるパブでランチをとりました。
建物はカナル沿いにあり、屋外席で風景を眺めながらのんびりできます。
注文した食事が届くまでかなり待ちましたが、ボリュームたっぷりで美味しくて大満足。待った甲斐はありました。
