イギリスでは今年も、大手スーパーマーケットなどによるクリスマスのCMが流れ始めました。

毎年各企業がクリスマスシーズンをテーマにした、心温まるストーリーを展開しています。

その中から、今年最も素敵だなと思ったCM10選をご紹介していきます。

ジョン・ルイス(John Lewis)


イギリスの老舗デパート「ジョン・ルイス」のクリスマスCMは、毎年最も大きな期待が寄せられています。

今回は、森を散歩中の少年が偶然出会った宇宙人の女の子に、地球で祝うクリスマスの行事を紹介していくお話です。

80年代のSFコメディ映画『エレクトリック・ドリーム』の主題歌に乗せて、少し切ないけれどハートが温まるようなストーリーが展開していきます。

アイスランド(Iceland)


冷凍食品専門の大手スーパー「アイスランド」のクリスマスCMです。

こちらは上記の「ジョン・ルイス」のクリスマスCMをパロディにした作品です。

ジョン・ルイスのCMに登場する宇宙人“スカイエ”が、こちらでは冷凍ポテトのエイリアンになっています。

こちらにも14歳の少年ネイサン君が出演していて、最後には「エイリアンを食べよう」との文字が出てきます。

エイリアンの形をした冷凍ポテトの宣伝だったのね! というオチのようです。

テスコ(Tesco)



イギリスの大手スーパー、「テスコ」のクリスマスCMです。

This Christmas, Nothing’s Stopping Us (今年のクリスマスは、何も私達を止められない)」と題され、クイーンの大ヒット曲『ドント・ストップ・ミー・ナウ』と共に楽しいストーリーが展開します。

空港の入国審査でサンタクロースがワクチン接種証明アプリを見せる場面や、テスコのスタッフが各家庭に食品をデリバリーしたり、雪が降り積もる野原で家族4人がディナーを食べるシーンなどが盛り込まれています。

楽しく陽気なCMでありながらも、現在の社会状況を巧みに表現した作品です。

リドル(Lidl)


ドイツを拠点とするディスカウントスーパー「リドル」のクリスマスCMです。

クリスマスディナーを楽しんでいる家族が、突然未来へとタイムトラベル!

何度も次の未来へとタイムトラベルしていき、その度に部屋や衣装が未来的に変化していきます。

派手な衣装も笑えますが、将来こんな家電が発明されれば良いな~という気持ちにもさせてくれますよ。

モリソンズ(Morrisons)


イギリスの大手スーパーマーケット「モリソンズ」のクリスマスCMです。

農場を舞台に、サンタクロースの異名「ファーザー・クリスマス」をパロディにした、「ファーマー・クリスマス(農業のサンタ)」が登場します。

彼が畑に種を蒔くと穀物がみるみる育ち、ソリの代わりに「モリソンズ」の配達トラックが登場します。

クリスマスのテーブルにご馳走が並ぶのは、日ごろから農業に関わる方々が努力してくれているおかげなのですね。

アルディ(Aldi)


ドイツを拠点とするディスカウントスーパーのチェーン店、「アルディ」のクリスマスCMです。

ディケンズの古典名作『クリスマス・キャロル』を題材に、バナナの“スクルージ”と人参の亡霊が登場し、街の中を飛び回ります。

ラディッシュが登場すると、サッカー選手のマーカス・ラッシュフォードに敬意を表し、「見て! マーカス・ラディッシュフォードだよ。彼はいつも子供達を助けているんだよ」と話す場面もあります。

ラッシュフォード選手は、コロナ禍で貧困となった家庭の子供達を救うため、無料の学校給食の継続を訴える活動をして、大英帝国勲章を授与しました。

セインズベリー(Sainsbury's)


イギリスの大手スーパー、「セインズベリー」のクリスマスCMです。

エタ・ジェイムズの60年代のヒット曲『At Last』をバックに、家族で過ごすクリスマスパーティの様子がスローモーションで流れていきます。

イギリスでのクリスマスは「年に1度、家族が集まり一緒に祝う」のが大切であることを再認識させてくれます。

マークス&スペンサー(M&S)


イギリスの老舗高級スーパー、「マークス&スペンサー」のクリスマスCMです。

映画『スパイダーマン』シリーズのスパイダーマン役で知られる俳優トム・ホランドが、小ブタのパーシーの声優を務めています。

“パーシー”は同スーパーが販売するお菓子のオリジナル・キャラクターで、雑貨やギフト商品なども展開するほどの人気です。

英女優ドーン・フレンチが声優を務める妖精が、店内にディスプレイされた商品に魔法をかけていきます。

マクドナルド(McDonald's)


ファストフード「マクドナルド」イギリス版のクリスマスCMです。

1人の少女の成長と共に変化するクリスマスを描いたストーリーで、少女の空想上の友人“イギー”が登場します。

イギーは青い色をしたモンスターですが、少女が成長するにつれ、ぎこちない関係になって行きます。

そんな彼女が大人になり、ある日入ったマクドナルドで、ハッピーセットを開けた子供が喜ぶ姿を見かけます。

幼い頃のノスタルジーに心が打たれる、感動深い作品です。

アスダ(Asda)


イギリスの大手スーパー、「アスダ」のクリスマスCMです。

「アスダ」の店内がスケートリンクとなり、ドアを開けるとクリスマスをテーマにした場面が繰り広げられます。

冬休み前の小学校のクリスマスの演劇会や、オフィスの忘年会があり、クリスマス当日には家族が集まってディナーを共にしています。

イギリスの典型的なクリスマスシーズンの日常を描いています。

最後に

2021年にイギリスで放送されているクリスマスCMから、選りすぐりの10選をご紹介しました。

面白いものから感動的なストーリーまで、それぞれ個性がありますよね。

また、来年のCMも楽しみですね!