現地時間21日、英鉱山会社「ジェム・ダイヤモンド」が、アフリカ南部のレソト王国内に所有するレトシェン鉱山（the Letseng mine)で、442カラットのタイプⅡダイヤモンドの原石を採掘したと発表しました。
同社の声明によると、このダイヤモンド原石は今年採掘された宝石質の原石の中でも、最大級のひとつとなるとのこと。レトシェン鉱山では、大きくて高品質のダイヤモンド原石が続けて発見されているそうです。
新型コロナウィルスのパンデミック中の採掘作業だったため、採掘の際には健康面や安全面において細心の注意が払われたと説明しており、「このような並外れたダイヤモンドを回収できたのは、従業員たちの献身的な努力の証である」と作業員たちへの感謝を伝えています。
ダイヤモンドの売却金の一部は、同社のパートナーであるレソト政府との合意の元、特別なコミュニティ・プロジェクトへの資金として使用されるとのこと。
2018年、「ジェム・ダイヤモンド」は910カラットのダイヤモンド原石を発見しています。「レソト・レジェンド（Lesotho Legend」と名付けられたダイヤモンドは、4千万米ドル（約42億1300万円）で売却されました。
今回採掘された442カラットのダイヤモンド原石は、世界的なダイヤモンド街があるベルギーのアントワープへ送られ、売却されることになるようです。投資銀行の分析家によると、この原石は1800万米ドル（約19億円）相当の価値になるだろうとのことです。
ちなみに、昨年発見された最大のダイヤモンド原石は、カナダの鉱山会社「ルカラ・ダイヤモンド（Lucara Diamond）」がボツワナに所有する鉱山で採掘した、549カラットという巨大な原石でした。
