誕生石の歴史は古く、土地や時代によっても異なります。
現代では4月の誕生石はダイヤモンドというのが一般的に知られていますが、遠い昔には他の宝石も4月の誕生石と指定されていました。
ダイヤモンド以外の4月の誕生石とは、どの宝石なのでしょうか。
ダイヤモンド以外の4月の誕生石とは、どの宝石なのでしょうか。
こちらでは、ダイヤモンド以外にもある、4月の誕生石の歴史と移り変わりについてをお伝えしていきます。
インドのアーユルヴェーダ
チベットの神秘主義
古代のチベットでは、宝石は形而上学的な意味や、神秘的なパワーがあるとされていました。4月の誕生石には、オパールが選ばれています。
古代ヘブライの伝統
15世紀以降には、それまでの歴史などを考慮した上で誕生石を選ぶようになりました。4月の誕生石は、ダイヤモンドが選定されています。
時代と共に変化してきた4月の誕生石ですが、それぞれの宝石にはどのような意味やパワーがあるのでしょうか。
4月の誕生石の歴史と移り変わり
誕生石は、すでに紀元前の古代インドで選ばれていたそうです。その後ヨーロッパやアメリカに広がり、現在は世界で統一した誕生石が選ばれています。
長い月日を経て変化した、4月の誕生石の歴史を簡単に辿ってみましょう。
インドのアーユルヴェーダ
インド大陸で古くから伝わる伝統医学『アーユルヴェーダ』では、紀元前1500年頃に誕生石を選定していたといわれます。
アーユルヴェーダでは、宝石は惑星からのエネルギーからの影響を引き寄せるものとされ、宝石療法といったものが用いられています。
インド占星術では9つの惑星（太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星、天王星、地球）をもとに占いを行います。そして、これらの惑星を象徴する宝石を『ナラワタナ』と呼んでいます。
アーユルヴェーダで4月の誕生石はダイヤモンドです。インド占星術のナラワタナでは、ダイヤモンドは金星を司る宝石だとされています。
古代のチベットでは、宝石は形而上学的な意味や、神秘的なパワーがあるとされていました。4月の誕生石には、オパールが選ばれています。
古代のヘブライや、アラブ、ローマ、ロシアなどでは、4月の誕生石にはサファイアが選ばれていました。
15世紀からの伝統
15世紀以降には、それまでの歴史などを考慮した上で誕生石を選ぶようになりました。4月の誕生石は、ダイヤモンドが選定されています。
アメリカ～現代
世界で異なる誕生石をまとめるため、1912年に米国ジュエラー協会によって誕生石が決められました。4月の誕生石にはダイヤモンドが選ばれ、現在は世界中で定着しています。
イギリス
イギリスでは、1937年に英国ゴールドスミス協会により、独自の誕生石が選定されました。4月の誕生石にダイヤモンドと水晶（ロッククリスタル）を選んでいます。
日本
日本では米国の基準に沿って誕生石を選定していましたが、2021年12月20日に新たな10石を加えました。
4月の誕生石には、日本のみモルガナイトが新たに加わっています。
4月の誕生石の意味とパワー
時代と共に変化してきた4月の誕生石ですが、それぞれの宝石にはどのような意味やパワーがあるのでしょうか。
4月の誕生石とされてきた、オパール、ダイヤモンド、サファイア、水晶の意味や効果を探ってみましょう。
2021年12月から新たに加わった、スフェーンについても追記しています。
オパール
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オパールの宝石言葉は『幸福、希望、無邪気』などです。
オパールはプレイオブカラーと呼ばれる、虹色の動きが見られる遊色効果を見せる宝石です。
体内に滞った邪気を浄化して、外部からの悪い気を追い払う効果があるとされています。悩みや苦しみから解放され、幸福を引き寄せる手助けをしてくれると信じられてきました。
オパールの効果
- 隠れた魅力を引き出すお手伝いをしてくれます。
- クリエイティブなひらめきが強くなり、違う視点の考え方ができるようにサポートします。
- 邪気を追い払い、あれこれ悩んだり迷わないように導いてくれます。
ダイヤモンド
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ダイヤモンドの宝石言葉は『清純、純愛、強い絆、永遠の愛』などです。
地球上で一番硬い物質であるダイヤモンドは、強く激しい煌めきを放ちます。古来から神や王に捧げられ、神像や王冠に嵌められてきた高貴な宝石です。
ダイヤモンドは、決して負けない強い精神力を築く手助けをしてくれ、将来に向けて強い運気を引き寄せるといわれています。邪気を寄せ付けないパワーを持つといわれ、不幸から身を守るとされています。
ダイヤモンドの効果
- 良い運気を吸収するため、精神力が強まり前向きになるといわれています。
- 新陳代謝促進やホルモンバランスを整える手助けをして、若々しい身体を保ちます。
- 金運や愛情運を向上させ、スムーズな人間関係を築けるお手伝いをします。
サファイア
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サファイアの宝石言葉は『一途な思い、誠実、慈愛』などです。
サファイアは豊富な色のバリエーションを持つ宝石ですが、代表的な色はブルーです。宇宙の色にも例えられる青いサファイアは、心の平安を保ち、精神的な悟りを得る力を与えてくれるといわれています。
サファイアの効果
- 人目につく場所に着けることで、金運が上昇するサポートをするといわれています。
- 憎しみや嫉妬、怒りなどの悪い感情を抑えるお手伝いをします。
- 心のバランスを整え、思いやりや誠実な気持ちを引き出してくれるでしょう。
水晶（ロッククリスタル）
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水晶の宝石言葉は『浄化、神秘、調和』などです。
水晶は浄化作用がある石として、古代の時代から魔術や占いなどに用いられてきました。潜在能力を向上して、持つ人の周囲にある悪いエネルギーを跳ね除けるといわれています。
水晶の効果
- 邪気を跳ね除け、新陳代謝を活発にして抵抗力向上のサポートをします。
- 心身を浄化して、良い運気を引き寄せてくれるといわれています。
- 潜在能力を引き出して、秘めた才能を開花する手助けをしてくれます。
スフェーン
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スフェーンの宝石言葉は『純粋、永久、幸福』などです。
スフェーンはダイヤモンドよりも強いファイアを放つ宝石で、華やかな輝きが魅力的です。心のバランスを整え、強い意志を持つような刺激を与えてくれたり、創造力を引き出すお手伝いをすると言われています。
スフェーンの効果
- より明確な考えや判断ができるように導いてくれます。
- 新しい情報を吸収するのを助け、学習力を高めるサポートをします。
- 潜在能力を引き出して、秘めた才能を開花する手助けをしてくれます。
まとめ
4月の誕生石は、ダイヤモンド以外にもオパールやサファイア、水晶など、4つの宝石が存在することが分かりました。
そして新たにスフェーンが加わったことで、日本では合計5つの宝石が選定されたことになります。
身に着けるときには、自分に合う宝石を選ぶことが一番です。あなたの願い事や好みに合った宝石を選んで、自分だけの特別なジュエリーとして大切にしてくださいね。
