イギリスのダイヤモンド供給企業デビアス社が、2018年第五期の売上予測を発表しました。世界中のサイトホルダーとオークションなど総売り上げ予想額は、5億7600万ドル(約835億円)になるといいます。
デビアス社のCEOブルース・クリーヴァ―氏は「ラスベガスでのトレード・ショーが好評だったこともあり、ダイヤモンド市場は上昇している。今後もダイヤモンド原石の大きな需要が予想されるだろう」と語っています。
デビアス社は先ごろ、ダイヤモンドをデジタル上で追跡できるブロックチェーン「Tracr」を開発。5月にはダイヤモンドジュエリーを販売する『シグネット・ジュエラーズ』がこの技術のパイロット版に参入しました。
このことにより、ダイヤモンドが鉱山で産出されてから、カッターと研磨士の手に渡り、さらに小売店に供給されるまでのプロセスを全てデジタル上で追跡する事が可能になるそうです。
デビアス社の供給ブロックチェーンプラットフォーム「Tracr」では、ダイヤモンドそれぞれの特徴や取引情報など全てが記載されたデジタル証明書を発行しており、ダイヤモンドが天然であることや特性がデジタル上で確認することが可能になります。
ブロックチェーン技術を導入することにより、ダイヤモンド業者は時間やコストの削減ができ、消費者は天然ダイヤモンドを安心して購入できるといいます。
デビアス社は今年5月に、トップクラスのダイヤモンド100石をブロックチェーンで鉱山から小売店まで追跡することに成功、世界初の試みとなりました。