6月13日から14日にかけて、老舗オークションハウス「クリスティーズ」ロンドン支店で『クリスティーズ・ジュエルズ・オンライン』と銘打った競売が開催されました。
今回出品されたのは、ブルガリ、カルティエ、ティファニー、アンジェラ・カミングス、ヴァンクリーフ&アーペルなどのヴィンテージジュエリーや腕時計など。
特に目玉は、ワンオーナーにより出品されたシャネルのヴィンテージジュエリー・コレクション。1950年代から90年代に発表されたシャネルの作品群が出品されています。
リンク:出品されたシャネルの作品一覧
有名ブランドの宝飾品のほかにも、アールヌーヴォーやアールデコ時代のジュエリーから、ダイヤモンドやクリソベリルキャッツアイ、翡翠など最高品質の宝石を含む合計300点以上の宝飾品が競売にかけられました。
腕時計の出品も多く、今回のオークションでの最高落札額がカルティエの腕時計バロン・ブルー(ホワイトゴールド&ダイヤモンド)の25,000米ドル(約276万円)。3位にはヴァンクリーフ&アーペルの腕時計チャーム(ピンクゴールド&ダイヤモンド)が18,750ドル(約207万円)と、腕時計がトップ1位と3位の落札額を記録しています。
これら腕時計2点を省いたジュエリーの落札額トップ5は、以下の通りです。
アールデコ様式のブローチ(アゲート&ダイヤモンド)
リンク:アールデコのダイヤモンドとアゲートのブローチ
ブローチはプラチナ製の台座にオールドカットのダイヤモンドが3石、さらにラウンドカットのダイヤモンドが84石セッティングされ、アゲートで装飾されたアールデコ調のデザイン。
横幅の広いオーバル型をしたブローチで、ダイヤモンドはベゼルセッティング。白と黒のコントラストがアールデコ時代を象徴する作品です。
ティファニーのリング(アクアマリン&ダイヤモンド)
リンク:ティファニーのアクアマリンとダイヤモンドのリング
サイズが16.11×14.46×10.66㎜もある大きなアクアマリンを、34石のラウンドダイヤモンド(トータル2-2.25ct)が取り囲んだ豪華な指輪です。
イエローダイヤモンドとダイヤモンドのリング(GIA鑑定書付)
リンク:カラーダイヤモンドとダイヤモンドのリングGIA鑑定書付
センターにペアブリリアントカットのイエローダイヤモンド(FIY/ 1.84ct/VS1)、両サイドにオールドカットのダイヤモンド(トータル1.75-2.25ct)をセッティングした、14KYGのリングです。
ブルガリの古代コインネックレス
リンク:ブルガリの古代コインネックレス
18KYGのアンティークコインネックレス。カーブリンクのチェーンに、古代のコインがゴールドフレームにセッティングされたもの。ANTIOCHIA AUGUSTUS 27a.c 14d.cの刻印が刻まれています。
ブルガリ「パレンテシ」ブレスレット
リンク:ブルガリの『パレンテシ』ブレスレット
18KYGのカフブレスレットに、240石のラウンドカットダイヤモンド(トータル2.25-2.5ct)が配されたもの。ブルガリのアイコンである人気ラインです。
まとめ
今回のオークションでは、歴代の最高落札額を更新するほどのアイテムはないものの、豪華な宝飾品が揃った興味深い競売だったようです。
歴代のヴィンテージジュエリーが揃い、時代を超えてその素晴らしさを再認識させてくれました。