ヘンリー王子とのロイヤルウェディングの後、披露宴に向かう際にメーガン妃が着用していたカクテルリングが話題になっています。

ダイアナ妃から受け継いだといわれる豪華なリングには、どのような歴史が隠されているのでしょうか。

メーガン妃のカクテルリングが話題に

披露宴に向かうヘンリー王子とメーガン妃
出展元:Aspray/Instagram

ヘンリー王子とメーガン妃は2018年5月19日(現地時間)、ウィンザー城のセント・ジョージ教会でロイヤル・ウェディングを執り行いました。

挙式後、メーガン妃はウェディングドレスからセカンドドレスへと着替え、ヘンリー王子とオープンカーに乗って披露宴会場に向かいました。

この時、メーガン妃の右手薬指には、大きな宝石を配したカクテルリングが輝いていました。

カクテルリングとは


さて、カクテルリングとはどの様な指輪なのでしょうか。

まずは、カクテルリングについてのお話を簡単に説明したいと思います。

カクテルリングが流行し始めたのは、1930年代に入ってからのことでした。

大ぶりの一粒ルビーやエメラルドが配された豪華なデザインで、祝宴やカクテルパーティなどの華やかな席で着用されていました。

このことから、「カクテルリング」と呼ばれるようになったといいます。

照明の暗い夜のパーティでもパッと明るく映えるため、女性を美しく引き立てる「イブニングジュエリー」の代表格となりました。

ゴージャスな印象があるカクテルリングですが、最近トレンドに敏感なイギリス女性たちが、熱い眼差しを注いでいるそうなのです。

その理由が、ヘンリー王子と結婚したメーガン妃が、挙式後の披露宴に向かう車で右手薬指にカクテルリングを着けていたからだそうです。

ダイアナ妃のジュエリーコレクションのひとつ

メーガン妃が着用したアクアマリンのカクテルリングは、ヘンリー王子の母ダイアナ妃が愛用していたものでした。

英王室御用達ジュエラー「アスプレイ」が制作したもので、24Kイエローゴールド素材に、ダイヤモンドで取り囲んだ大きなアクアマリンが配されています。

この指輪をヘンリー王子が母ダイアナ妃から受け継ぎ、メーガンに結婚祝いとして贈ったそうです。

1997年、ダイアナ妃がオークションハウス「クリスティーズ」に自身の洋服コレクションを競売に出した際、この指輪を着用する姿がキャッチされています。

アクアマリンの指輪はセットジュエリーの一部で、この日ダイアナ妃はパール付きのブレスレットとペアで着用していました。

母ダイアナ妃への思いを込めた指輪

婚約発表したふたり
出展元:The Royal Family/Instagram

英王室では、家族から代々受け継いだジュエリーを贈るのが伝統となっています。

ウィリアム王子はキャサリン妃に、ダイアナ妃から受け継いだサファイアとダイヤモンドのイヤリングをリメイクしたものや、サファイアの婚約指輪などを贈っています。

フィリップ王配は母のティアラから外したダイヤモンドを配したブレスレットを作り、エリザベス女王に贈りました。

メーガン妃が受け取った婚約指輪は、ダイアナ妃のジュエリーから外されたダイヤモンドを使い、ヘンリー王子がデザインしたという特別なものです。

婚約指輪の制作は、王室御用達ジュエラー「クリーブ・アンド・カンパニー」が担当しました。

指輪のセンターには3カラット程といわれる大きさのボツワナ産ダイヤモンドが配され、両側にはダイアナ妃から受け継いだダイヤモンドがあしらわれています。

思い出の場所ボツワナ

忘れな草のブーケを持つメーガン妃
出展元:The Royal Family/Instagram

実は、ヘンリー王子がボツワナ産のダイヤモンドを選んだのにも、理由があると言われているようです。

というのも、ヘンリー王子は幼少の頃から何度もボツワナを訪問しているからです。

結婚前にはメーガンとふたりでボツワナに渡り、休暇を過ごしています。このように、王子にとってボツワナは、個人的にも大変思い出深い場所のようです。

そして、この日花嫁となったメーガン妃のブーケには、ダイアナ妃のお気に入りだった「忘れな草」が選ばれました。

ウィリアム王子とヘンリー王子兄弟は、ロイヤルウェディングでも母への変わらぬ愛情と尊敬の気持ちを表現しているのですね。

英国の伝統的ウエディング

挙式を終えたヘンリー王子とメーガン妃
出展元:The Royal Family/Instagram

セント・ジョージ礼拝堂にて厳かな挙式を終えたメーガン妃は、披露宴会場に向かう際にセカンドドレスに着替えました。

この時メーガン妃が着用したのは、「ステラ・マッカートニー」のハイネック・フィッシュテール・ドレスと、「アクアズーラ」のブルーの靴。そしてアクアマリンの指輪を着けていました。

英国の結婚式では、花嫁が「古い物、新しい物、借りた物、青い物、そして靴の中に6ペンス」というライムにちなんだ、ラッキーアイテムを着用する伝統があります。

花嫁は、「6ペンス」を省く4つのアイテムを「サムシング・フォー」と呼び、結婚式で身に着けるのが習慣なのです。

メーガン妃がロイヤル・ウェディングで身に着けたサムシングフォーとは、

古い物=アクアマリンリング、ティアラ、ブーケ、靴
新しい物=ウェディングドレス、ヴェール、セカンドドレス
借りた物=ティアラ
青い物=ブーケ、アクアマリンリング

などでは?と言われてます。

ふたりはこの日の夕刻、ヴィンテージジャガーEタイプに乗り、ウィンザー城から披露宴会場であるフログモア・ハウスへと移動しました。

ヘンリー王子の父チャールズ皇太子がホストを務めた披露宴では、新郎新婦の親族や友人らおよそ200人が参加したそうです。

まとめ

ダイアナ妃が所有した、美しいアクアマリンリングを着けていたメーガン妃。婚約指輪にも、ダイアナ妃から受け継いだダイヤモンドが配されていました。

母が大切にしていた宝石を、子供たちが心を込めて受け継いでいく。家族への愛情が詰まった、思いやりある伝統ですよね。